JIS G0578:2000

01-01-2023 comment

JIS G0578:2000 ステンレス鋼の塩化第二鉄腐食試験方法
1.適用範囲 この規格は,ステンレス鋼の 6%塩化第二鉄溶液中の腐食度を測定して,耐孔食性を評価する,塩化第二鉄腐食試験方法[以下,試験方法(A)という。]及び高耐食ステンレス鋼の 6%塩化第二鉄溶液中における,孔食発生臨界温度[以下,CPT(1)という。]を測定して,耐孔食性を評価する,孔食発生臨界温度試験方法[以下,試験方法(B)という。]について規定する
注(1) CPT:Critical Pitting Temperature の略2.引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。JIS K 8142 塩化鉄(III)六水和物(試薬)JIS K 8180 塩酸(試薬)JIS R 6251 研磨布JIS R 6252 研磨紙JIS R 6253 耐水研磨紙JIS Z 8401 数値の丸め方3.試験装置 試験装置は,次による。
a)試験容器は,ガラス製のビーカ又はフラスコを使用する。
b)試験片のホルダは,試験片を試験溶液の中位に水平に保持でき,試験片との接触面積の小さいものを使用する。
c)恒温槽は,試験中の試験溶液の温度を,所定の温度に保持できるものを使用する。
4.試験溶液 試験溶液は,JIS K 8180 に規定する塩酸と蒸留水又は脱イオン水によって調整した,N/20塩酸溶液 900ml に JIS K 8142 に規定する塩化鉄(III)六水和物を溶解して,塩酸酸性 6%塩化第二鉄溶液に調整する。
5.試験片 試験片は,次による。a)試験片は,全表面積が 10cm2以上で,圧延又は鍛造方向に直角の断面積が,全表面積の21以下になるように,供試材から採取する。
b)試験片を切断後,切断面を切削又は研削で再仕上げして,切断の影響部分を取り除く。
c)試験片の表面は,JIS R 6251,JIS R 6252 又は JIS R 6253 に規定する研磨布又は研磨紙で,試験片の昇温を避けながら順次 240 番まで研磨し,その後 600 番まで湿式研磨を行う。d)表面仕上げした試験片は,適切な溶剤又は洗剤(非塩化物)で脱脂後乾燥する。6.試験方法 試験方法は,次による。
6.1塩化第二鉄腐食試験方法−試験方法(A) 試験方法は,次による。
a)試験前後において,試験片質量を,少なくとも 1mg のけたまではかる。
b)試験溶液の量は,試験片の表面積 1cm2当たり 20ml 以上とする。
c)試験温度は,標準として,35±1℃又は 50±1℃とする。ただし,試験温度は,受渡当事者間の協定によって変更することができる。
d)恒温槽中に試験容器を入れ,試験溶液が所定の温度になるまで加熱する。
e)試験溶液が所定の温度に達した後,試験片をホルダによって試験溶液の中位に水平に保持するようにして入れ,連続 24 時間浸せき試験を行う。なお,試験中は時計皿などで,試験溶液の蒸発を防止する。
f)一つの試験容器の中では,同一鋼種,同一熱処理の場合以外は,1 個の試験片だけを試験する。
g) 24時間試験後,試験溶液から試験片を取り出し,付着している腐食生成物を除去する。洗浄し乾燥後,質量をはかり減量を求める。なお,孔食の深さ及び孔食の密度の測定は,受渡当事者間の協定による。
b)試験溶液は,試験ごとに新しい溶液を使用し,一度試験した溶液を繰り返し使用してはならない。
6.2孔食発生臨界温度試験方法−試験方法(B) 試験方法は,次による。a)試験前後において,試験片質量を,少なくとも 1mg のけたまではかる。
b)試験溶液の量は,試験片の表面積 1cm2当たり 20ml 以上とする。
c)試験開始温度は,特に規定しないが,開始温度の目安として,次の式を用いてもよい。t(℃)=2.5 (mass%Cr) +7.6 (mass%Mo) +31.9 (mass%N) −41.0d)恒温槽中に試験容器を入れ,試験溶液が所定の温度になるまで加熱し,±1℃の範囲に保持する。
e)試験溶液が,所定の温度に達した後,試験片をホルダによって,試験溶液の中位に水平に保持するようにして入れ,連続 72 時間浸せき試験を行う。ただし,浸せき時間は,受渡当事者間の協定によって変更することができる。なお,試験中は時計皿などで試験溶液の蒸発を防止する。
f)一つの試験容器の中では,同一鋼種,同一熱処理の場合以外は,1 個の試験片だけを試験する。
g)試験後,試験溶液から試験片を取り出し,付着している腐食生成物を除去する。洗浄し乾燥後,孔食深さを測定し,0.025mm 以上の深さの孔食が発生する,最低の温度を CPT(℃)とする。ただし,CPT(℃)より 5℃下げた温度において,0.025mm 以上の孔食が発生しないことを確認しなければならない。
h)試験溶液は,試験ごとに新しい溶液を使用し,一度試験した溶液を繰り返し使用してはならない。7.評価7.1試験方法(A) 腐食度は,24 時間浸せき試験後の質量減の単位面積,単位時間当たりの値を,g/m2・h単位で,JIS Z 8401 によって,小数点以下 2 けたに丸めて表す。なお,孔食の深さ及び孔食の密度の評価については,受渡当事者間の協定による。7.2試験方法(B) 連続浸せき時間,試験温度,最大孔食深さ及び決定された CPT(℃)を併記する。

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